受験勉強はいつから始める??

こんにちは、教務主任の中西です!

早いもので今年も終わりが近づいてきました!

この時期になると3年生の受験が近づいてくることもあり、2年生が受験を意識しだす頃ではないかと思います。

年末に塾を探す人や年明けに動き出す人もいるかと思いますが、いずれにせよこの時期のスタートでは出遅れていると言えます。

早い人は夏から既に受験勉強を始めているからです。

仮に受験勉強のスタートが3ヵ月遅れたとすると、その遅れはどれくらいのものなのでしょうか。

平日の勉強時間が4時間の人に対して2時間しかしていない。

土日の勉強時間が8時間の人に対して4時間しかしていない。

1週間で18時間の遅れ、3ヵ月で216時間の遅れとなります。

200時間以上の遅れを取り戻すにはかなりの勉強量が必要となります。

例えば、

平日の勉強時間が4時間の人に対して6時間勉強する。

土日の勉強時間も8時間の人に対して10時間勉強する。

これで1週間で14時間の挽回なので、216÷14=約15週間=3ヵ月半以上かかる計算になります。

これだけハードに勉強しても、単純計算で追いつくまでに3ヵ月半かかってしまう訳です。

仮に今の時点で志望校A判定が出ているなら多少サボっていても問題なさそうですが、E判定の人はただただ突き放されていくだけです。

脅すわけではないですが、行きたい大学がある人は今すぐ始めましょう。

受験の鉄則は、「早く始めて量で押し切る」です。

合格校の途中経過報告!

こんにちは、中西です!

公募推薦の結果がほとんど出揃いました!指定校推薦も含め、今日までの合格校です↓

関西大学 総合情報学部

近畿大学 経営学部

龍谷大学 社会学部

追手門学院大学 心理学部

追手門大学 経営学部×2

大阪工業大学 工学部

摂南大学 理工学部

大阪成蹊大学 経営学部

今年の産近甲龍・追手門学院大はどこも志願者数も増え合格最低点も上がり、昨年の公募推薦よりも難易度が上がっている気がします…

過去問と比べ試験問題も明らかに難しくなっているようです。

そんな中でも合格を掴み取ってきた塾生たち、おめでとうございます!!

公募で終わる生徒もまだまだ続投する生徒もいますが、とにかく過去問演習と復習を繰り返しながら最後の最後までサポートしていきます!

周りの友達が合格を決めて焦っている人もいるかもしれませんが、他人は他人、自分は自分。

全員が合格を手にできるわけではありませんが、途中で挫折した人には合格は訪れません。

結果はどうであれ、チャレンジし続けてください。

決して諦めることなく最後まで自分を信じてやり切りましょう!!

志望校を決定することの必要性

こんにちは。シードタイムズ教務主任の谷垣です。

 

今回は志望校を決定する事の重要性についてのお話を。

早速ですが皆さん、志望校は決定していますか??

 

志望校の決定とは多くの受験生にとって初めて人生の方向性を「選択」すると言う一大イベントにあたります。

ですので、志望校の決定には多くの下調べを必要とし、また多くのストレスが加わるため割と先延ばしにしがちですよね。

よく聞くのが、「志望校なんて将来の夢と同じでみんな決まってないまま何とか進んでいくもんだよ!」と言う類の意見です。

これはある種、受験の実際を如実に表している言葉だと思いますが、親御さんによく見られる意見です。受験を経験した者として、とても共感します。

またこう言う意見も耳にします。「志望校を決定する代わりにとりあえず偏差値を伸ばして選択肢を広げます!」こちらの意見は主に生徒側からよく聞く意見で、実際ものすごく多いと思います。

親御さん達の「そんなもんだよ。」と言う前者の意見は受験生にとってある種の救いとなる様な励ましも含まれている事だと思いますが、生徒側の「とにかく偏差値優先」の考え方に関して言えば、気持ちは分かるのですが受験上の危険を孕んでいると思います。

と言うのも、偏差値が上がれば合格の可能性が上がると言うことは事実ですが、どれだけ合格の可能性が上昇するか?に関しては考慮されていないからです。

例えば、パスナビで関西大学(関大)・関西学院大学(関学)の偏差値を比較してみると経済学部では関大が偏差値55~60 関学が52.5~57.5です。

上限の偏差値はどちらも共通テスト利用入試の偏差値であるため、実質的に多くの受験生が目標とする一般入試での偏差値は

関西大学(経済)55  

関西学院大学(経済)52.5

だと思います。

多くの受験生はこの数値をある程度の目安として受験をする事になりますが、これら2大学の英語に着目すると、過去問の傾向が大きく異なります。

ザックリ言うと関西大学は文法専用の問題がなく長文がメイン。関西学院大学は文法専用の問題が大問2つ分(文法4択と並び替え)含まれています。

つまり、模試で偏差値が52であったとしても、文法が苦手である場合、本人の相性もあるでしょうが、より偏差値の高い関大の方が合格しやすい場合も出てくるでしょう。

結局、偏差値でみると合格できそうだが、実際に過去問を解いてみると相性が悪く、難しかったと言う事も大いにあり得る訳です。

シードタイムズでは3年生の春休みに過去問を解くので心配はいりませんが、多くの受験生は夏休みが過ぎ体育祭が終わる10月以降にようやく過去問を解く事になります。

体育祭が終われば一気に入試のプレッシャーがかかってくる時期になるので、その時期に過去問の傾向を掴み、志望大学の傾向や設問難易度に合わせていく作業はとてもストレスが多くなり本当に苦労すると思います。

つまり、これらの事を加味すると偏差値基準の入試計画は落とし穴があると分かって貰えると思います。

そんな落とし穴に嵌まらない様に、予め志望校を選定しておく必要性がある訳ですが、志望校選定にも大切な要素があるので気になる人は別記事の「志望校の決め方」を読んで参考にしてもらえたらと思います。

塾講師として多くの生徒に関わる中で、志望校はその受験生のポテンシャルを表している事が多いと思っています。

不思議な事に、スタートがどんな偏差値であっても志望校を決定し、勉強を決意した上で勉強に時間を掛ければ、一見不可能に見える難関大学でも合格していきます。

そもそも、志望校決定は入試において避けては通れない道。他人の言に惑わされない事、他人の意見に素直に応え柔軟な決断を下す事、意思を固める事。

様々に相反する事を様々な人に求められるでしょう。

ですが人生は1度きり。

であれば妥協せず自分が納得できて悔いの残らない様なよりよい道を選択して欲しいなと思います。

新しい大学受験について

こんにちは、中西です!

先週の土曜日は、大学入試について多数講演されている予備校講師の野田先生をお招きして、新しい大学受験についてお話しいただきました。

学生時代にこんなお話を聞けていたら考え方がまるで変っていただろうな、と思うほど濃い内容でした…

今回参加していない方にも必ず勉強になるお話だと思いましたので、ざっくりと内容を共有します!

 

・大学入試超難関時代
~高校3年生4月の時点の第一志望を実際に受験する学生はたったの4%~

これには塾生・保護者様も含めみなさんびっくり。

合格した学生ではなく、受験した学生が4%です。

そのうち合格できるのは30%くらいですから、高3の4月時点での第一志望に合格できた学生は、全体のたったの1.2%ということになります(驚

とはいっても、日本全国の学生の総データですから、偏差値40の高校も70の高校も含まれているわけです。

一般的には第一志望合格率は約10%くらいであると言われていますね。それでも現実はなかなか厳しいです。

 

・大学入試の変遷
~知識重視型から、思考力型の問題へ~

時代の進化と共に社会から必要とされる能力も移り変わっていきます。

それに伴い試験問題の内容も変わってきています。

多くのことを知っていれば点が取れる時代から、文章を読み解き自分で考え、答えを探さなければいけない思考力型の問題に変化してきています。

顕著なのが、大学入学共通テストですね。

共通テストの数学の問題の文字数はセンター試験と比べて1.5倍に増えたそうです。

多くの情報を多面的・多角的に分析し、正確に処理する能力が必要とされているということです。

 

・思考力を育むには
~読解力が全教科の根本~

大学入試の参考書は、解説が非常に丁寧です。

当たり前ですが、分かりやすい程売れやすいのでしょう。
(大学の教科書の解説を始めてみたときはその差に驚いた記憶があります。そもそも答えすら載っていない事も多々)

この上なく分かりやすく丁寧に書かれた大学入試の参考書の解説を、自力で読んで理解することができず先生に教えてもらおうとする学生は、読解力も鍛えられなければ思考力も育ちません。

仮に大学入試を突破できたとしても大学のそっけない解説についていけないかもしれません。
(優しく丁寧に教えてくれる教授もほぼいません)

読解力をつけるには、たくさん読むことです。

世の中には分かりやすく解説された本が溢れかえっていますから、自分で調べて自分で読んで自分で考える。

時間がかかって遠回りのように思えるかもしれませんが、読解力が身に付けば自学自習の効率が上がるので結果的に近道になります。

とにかく、自分で調べて自分で考える。

 

当日はまだまだ紹介したいお話がたくさんありましたが、ここでは紹介しきれませんので今回はこの辺で。

公募推薦入試開始!!

こんにちは、教務主任の中西です!

19日(土)、20日(日)は公募推薦入試本番の人が多かったですね。みんなお疲れ様です!!

近畿大学を受験した人は多いと思いますが、英語に関しては例年にも増して難しかったという声が多いですね・・・

反対に国語はいつもより簡単だったそうです。英検などの外部試験を利用する人は英語70点が確定しているので有利になりそうですね。近畿大学はこれからも難化していくような気がします。。

そんな中でも塾生たちはみんな全力を出し切れたようで、教室はまだ明るい雰囲気。みんな次の入試に向けて切り替えて今日からまた頑張っているので、とりあえず一安心。。

3年生は結構仕上がっていて、過去問演習の結果も合格点に達しているので、合格に必要な学力は十分身に付いていると思います。

ただ、入試は何があるか分かりません。マークミス、問題の読み間違い、計算ミス、本番のど忘れ、体調不良、時には運も関わります。

最後まで気を抜かず今までやってきた事の復習を徹底する。一つでも多く単語を見直しておくこと。これまでの努力を見ているからこそ、みんななら大丈夫と信じています!

そして、公募で受験は終わらない事を忘れずに!公募で合格するのは一般で合格するよりも難しいですから、終わったらすぐに一般に向けて対策を再開しましょう。一息ついているとあっという間に一般が始まります。

今週は23日・24日が追手門大、土日は龍谷大とまだまだ続くので気が抜けない・・・一人ひとり声を掛けながら最後までしっかりサポートしていきます!!

やらなくてもいい勉強は存在するか?

こんにちは。シードタイムズ教務主任の谷垣です。

今回はやらなくてもいい勉強について。

皆さんは表題の件についてどう思いますか?個人的な見解としては、「合格するための勉強」という切り口で勉強を考えると、やらなくてもいい勉強は存在すると思っています。

ただ、その理由として、自分の受験には必要ないからこれはいらない!だからいらない勉強は存在する。というものではなく、「受験において基礎から大きく離れる問題やその解説は、得点を積み上げるための学習としてあまり旨みがないから」という理由によるものです。これを換言すると、「深追いすべきではない設問や解説の内容」が存在するとなります。

今、この時期(10〜11月)の3年生は高校生活の中でも一番勉強をする時期だと思いますが、演習などの際に答え合わせで間違った問題を掘り下げて知識の深追いをすると、勉強しているのに学力が伸び悩むと言うスランプの様な状態に陥りがちになります。

学習の深掘りは、そもそもできる時期とできない時期があって、深掘りするタイプの学習は時間に余裕がある時期(高校3年生の夏休みまで)にある程度終わらせておかなければなりません。

つまり、今は問題を深掘りする時期ではなく、深掘りをしてきた内容を復習して定着させて学力として完成させる時期であるため、本来的にこの時期の学習は知っているけど忘れてしまった内容の復習になるはずです。

つまり、深追いすべき問題とそうでない問題の分かれ目はここにあって、何度も繰り返し学習した問題集に載っていない様な事柄を聞いてくる設問は、例えそれが過去問であってもあまり深追いしなくてよい事になります。

(もちろん、本来は幅広く勉強して学識を広めて欲しいです・・・!)

深追いしなくて良いということは、他の受験生が解けない問題を正解できなくてもそれが直接的な原因となって不合格にはならないことからも分かる通りですが、他方で、別の見方をすれば不要な学習をしない代わりに基礎を繰り返し、学力として修得することが大切であり、何度も繰り返して学習した問題集があればその問題集がその人にとっての「基礎」になるということです。

つまり、しっかり考えて受験に取り組んでいる人は「基礎とは、あなたが受験会場に持って行こうと思っている問題集に載っている内容」としても良いでしょう。

なので、基礎と言っても人によって指す内容が異なる理由も一意的にはここに由来すると思っています。一般的に深追いすべきかどうかの判断基準はとても難しいですが、原則として基礎を中心に復習すればきっちり合格できる場合がとても多いです。

この考えだと問題集の難易度がバラバラなのでしっかり考えて問題集を選んでいない人には当てはまらないと思いますが、それだけ問題集選びは大切であるとも言えますね。

ですから、これから受験を始める1・2年生が問題集を選定する際は、受験期にそれが自分の基準(自分が思う基礎)になることを十分意識して選んで欲しいですね。

以上、やらなくてもいい学習に関するお話でした。

今回もご一読、ありがとうございました。

2年生の演習の様子!

こんにちは、教務主任の中西です!

11月に入ったので9月と10月の塾生の通塾時間を見比べてみると。。。

高2生の内、8割以上の塾生の滞在時間が伸びていました!さらに、10月は100時間越えを達成した塾生も数名出てきている!

3年生に関してはほぼ全員が100時間を超えているし、150時間越えが5人もいる。。。

ほぼ毎日通っている生徒も多く、雰囲気としては最高に良い感じです(^^)

 

ここ数週間は入試対策コースに移った2年生の各科目の演習を行っていますが、問題を解くときは集中し、答え合わせの時はうれしがったり悔しがったり、解説は前のめりで聞いてくれていて、もうこの時期から気合が入っていて嬉しく思います!!

みんな、この調子で頑張りましょう!!

 

演習の流れは、1週間計画通りに学習を進め、1週間後その内容から演習問題を出題し補足の解説をするといった形ですが、計画のペースは月100時間の通塾(学習量)を想定して作っていますので割と厳し目です。

ですが、関関同立や国公立を目指すなら今の時期からそれくらいやるべきですし、逆に演習のペースが決まっていてそれに追いつこうと頑張っていると、月100時間は自然と達成されると思います。そうすると周りの受験生とは自然に差をつけられますし、勉強習慣を身に付けることもできます。

計画を決める→追いつくように勉強→1週間後演習→定着度の確認→次の週の勉強

今の塾生たちもこの良い循環に入っていますね。

やっぱり決められると頑張れる生徒が多いようです。(英単語のテストはペースがハードなのでみんな必死で勉強しています(^^)

 

1週間の学習の内容は何なのかというと、基本的には既習範囲の復習&レベルの引き上げです。(人によっては予習も)

一度は学校で習った範囲でも忘れているものがほとんどですし、入試で通用するレベルには到達していない場合が多いです。

なので、復習をして思い出すと同時に志望校レベルの問題にもチャレンジし、しっかり得点できるレベルまでもっていくことが目的です。

実際、神戸大学の入試問題でも、バラバラに分解すれば標準的な問題集とレベルは変わりません。案外怖くないです。なので、問題集を一冊決め、これを何回も繰り返し練習し演習で定着度を確かめる。そうすることで難関大にチャレンジでいる学力が確実に積みあがっていきます。

今の段階でまだスイッチが入っていない人、ライバルはもうスタートしていますよ。

入試まで1年とちょっとです。一日でも早く始めましょうね。

入試直前!!入試の見通しと演習の意義

こんにちは。シードタイムズ教務主任の谷垣です。

今回は表題の通り、これからの入試の見通しと演習の意義について。

最近風が冷たくなってきました。秋が深まりましたね。3年生達は高校生活がいよいよ終盤。学校では体育祭が終わってようやく入試の雰囲気が出てきた頃合いでしょうか。

これから公募入試を皮切りに、次々と入試本番がやってきます。とても焦る時期ですが、生徒達には10月~12月の間、次のような時間的感覚で過ごしてほしいと思っています。

・10月の10は1と0。この月の過ごし方で1月の方向性が半分決まります。

・11月の11は1と1。この月の過ごし方で1月の方向性が確定します。

・12月の12は1と2。この月の過ごし方で1月の状態が決まり2月の方向性が半分決まります。

ここで言う方向性とは正に志望校の事。夏までの希望通りに受験をするのか、方向性を変更して少し下げるのか。10月・11月の勉強内容がここに直結します。共通テスト(旧センター試験)を受験する人は特に注意したい月ですね。では話の本題に入っていきます。

 

これまで頑張ってきた人はこれから成績の伸び盛りを迎えます。実質的に入試の2/3は既に終わっているのですが、残りの1/3で勉強の仕方を間違えない事が非常に大切になります。シードタイムズの生徒は4月と8月(夏休み)で過去問を解いているので、自分に必要なものが何なのかを把握できていると思いますが、一般的な高校生はこれから過去問を解いて実際の演習に入る時期だと思います。ほとんどの人がここで焦り始めます。理由は簡単で、演習として過去問などを解いた時に「合格点に届かない!」という事に気が付くからです。しかし、「合格点に届かない!」の要素を見てみると、その理由はどうあれ、ほとんどの生徒が「時間内に解き終わっていない」という事実に行き当たります。皆、この事実を知ると「時間内に解き終わるためには慣れが必要だ!」と理解します。実は、ここまでは遅かれ早かれ誰もが通る道です。つまりここからが分かれ道。合否を分けるターニングポイント。分水嶺です。割と極論ですが、ここから大きく分けて2つのグループに分かれます。

1つ目は「慣れるためにひたすら過去問を解く」という、ひたすら演習のグループ。

2つ目は「慣れるためにひたすら復習する」という、ひたすら復習のグループです。

私はこの時期の面談では合格する可能性を上げるために「復習する」グループに属する事を勧めています。もちろん、合格に王道はないので過去問をひたすら解いたり、ひたすら演習しても合格する人はいます。しかし、思い出してみて欲しいのですが、そもそも過去問を解く意義は何だったのでしょうか?皆、何か目的があって過去問を解くという選択をしたはずです。

ここで少し掘り下げます。過去問を解く意義とは、大きく2つあるように思います。

「現在の立ち位置を知る(入試の難しさを知る)」事と「合格点を取るために何をすべきかを明確にする」事だと思っています。そして、それを明らかにするための4つの基準が[時間][難易度][傾向][得点]だと思います。

つまり、そもそも過去問を解く前に、本来何かしらの「目的意識」があったはずなのですが、時期が時期だけに合格点欲しさに「得点」に注目しすぎて他の要素を忘れてしまい、演習地獄という罠にかかる生徒がとても多いです。演習地獄の怖いところは、演習は毎回「得点」がでるので達成感が出て勉強をやった感が出るところです。演習を行えば必ず反省点が出るはずなのですが、反省点を見つけるための学習(演習)を繰り返してしまうという失敗をしがちだという事です。過去問演習では特にそうですが、過去問演習は何をどういう目的で復習するべきなのか?を見つけるための学習なので、これを復習に繋げないと受験全体を通して得点が伸びにくくなります。ですので、受験生の皆さんはしっかり目的意識を持って学習に取り組んで欲しいですね。

 

ここまでは演習の意義を通して学習内容を間違える事の怖さの一端を紹介してきました。もしかしたら、「単純に復習が大切という話」と考えている人もいるかも知れません。しかし実際に体験してみると、これがなかなか難しいです。この時期の受験生の心理はもっぱら「得点を上げて安心したい!」です。そして、安心するために一番手っ取り早いのが(過去問)演習であり尚且つ充実感もあることから、最終的に充実感の薄い復習の為にこの時期の貴重な時間を使う事がまるで「リスク」だというように感じてしまう生徒が多いです。ですから、この時期にしっかり分析を行い復習へと導いてくれる人がいないと、生徒にとって復習は時間の浪費に近い感覚に陥ってしまいます。この時期は本当にストレスがかかる受験生の正念場ですが、復習は得点を伸ばすために行うものだと肝に銘じて、しっかり分析を行い間違えない学習をして欲しいと思います。そして、できれば皆がしてきた努力が報われ合格を

して笑顔で卒業して欲しいですね。皆さんの頑張りがしっかり返ってくることを願っています。最後まであきらめずに頑張りましょう!それでは今日はこの辺りで。

今回もご一読、ありがとうございました。

模試の成績をどうとらえる?

こんにちは、教務主任の中西です!

昨年度の受験は昨日のことの様に覚えていますが、もう今年度の受験が始まろうとしています。。。

年々、時間の流れるスピードが早くなっている気がします(;^_^

 

3年生は春からの入塾、半年でかなり仕上がってきたと思います。

ほとんどの生徒が、公募推薦では滑り止め校の合格点は常に上回り、さらに第一志望の一般入試で合格点に乗るか乗らないかというところまで来ました(^^)

本当にみんなよく頑張ったと思います!(まだ終わっていませんが・・・)

ここからは確実に合格できるよう細かい所まで徹底して詰めていきます!!

 

話は変わりますが、この時期は2年生の塾生たちの年間計画を作成し、それをもとに一人ひとり懇談をしてこれからのことを話し合っているところです。

志望校から逆算して各科目の月ごとの計画を作るのですが、逆算してみると難関大を目指すならこの時期から始めてもギリギリであることが分かります。

考えてみれば、学校・部活の後毎日4時間勉強するにしても、英語・数学・物理・化学それぞれ1時間づつしか時間をとれないわけです。宿題やテスト勉強などもしなければならないとなると、受験勉強に使える時間はどんどん少なくなっていきます・・・

なので、国公立大や関関同立を目指す生徒たちが時間を有効活用するために意識すべき事を2つ挙げようかと思います。

 

一つ目は、学習の種類を減らすことです。

例えば英語なら、単語・熟語・文法・語法・英文解釈・長文などなど・・・やらなければならない事は大量にあります。

そうなると焦ってあれもこれも手を伸ばしてしまいがちですが、先ほども述べたように各科目1時間しか時間が取れないなら、焦らずやることは1つ多くても2つに絞りましょう。

英語ならまずは単語だけ。文法や熟語は一通り単語が終わってからにすること。もちろん同時にできるに越したことはないですが、時間が無い人はこれを意識してみてください。

 

二つ目は、模試の成績を気にしすぎないことです。

「先生!2週間後模試なんですけどどうすれば良いですか?!やばいです!!」

良くある話ですが。。。

直近で言うと11月頭にある模試に向けて焦って勉強している人も多いと思いますが、2週間から1ヶ月勉強したくらいではそこまで上がらないのが現実です。

感覚では目に見えて結果が出るのは短くても3か月後、普通は半年後くらいだとおもいます。

模試に向けて勉強するのは悪い事ではないですが、目先にとらわれて自分のやるべき事を見失わないこと。結局はコツコツ積み上げるしかないです。

あと、結果が出なくても落ち込まないことです。模試は判定を見るためではなく、身に付いていない問題を洗い出すためのものだと心得てください!

<着眼大局 着手小局>

目線は遠く。そこから小さく取り組む。

意識してください!!

生徒の成長を感じる瞬間

こんにちは!教務副主任の三浦です。

 

今日は私立文系の生徒が公募試験の過去問の問題で質問にきてくれました。

科目は現代文でその生徒が苦手な科目の一つです。質問の形式は傍線部の内容を問うものです。

問題の詳細はさておき、解法としては傍線部中の指示語の内容を把握し、その内容の否定を推論すれば解けるというものでした。

 

その生徒は指示語の指す内容を誤ってとっていたので誤った解答を選んでいました。

結果的に見れば間違えた解答を選んでいたわけですが、その生徒がどのようにして解答を選んだのかを聞いてみると、以前よりも推論の能力が高くなっていることに気づきました。

 

3週間ほど前、その生徒に現代文の基礎的な問題の解説を行ったところ、その生徒は自分で自分の選んだ解答の根拠を説明することができず、随分感覚で解いているようでした。

そこで私が普段使用しているテキストを再度読み直してくるように伝えました。

現代文で問われる問題はなんとなくではなく、しっかりと推論によって、確かな根拠をもって解くことが可能です。

テキストにはそのノウハウが丁寧に書かれています。ですからテキストを着実に理解していくことが大切です。

 

公募試験も間近に控えるこの時期に基礎に立ち戻ることはとても不安だったと思います。

しかし、その生徒は実際にしっかりテキストを再読し、今日その生徒とのやり取りの中で確かに問題を解く力が身についていることが分かりました。

私はその生徒が普段とても熱心に勉強していることを知っていたので、その生徒の成長を顕著にみられたことがとても嬉しく感じました。

生徒の成長を感じられる瞬間は私が塾講師の仕事をやっていてもっともやりがいを感じる瞬間です。

公募試験そして一般入試まで残りわずかですが、生徒が成長できるようベストをつくしていきたいと思います。