新しい大学受験について
こんにちは、中西です!
先週の土曜日は、大学入試について多数講演されている予備校講師の野田先生をお招きして、新しい大学受験についてお話しいただきました。
学生時代にこんなお話を聞けていたら考え方がまるで変っていただろうな、と思うほど濃い内容でした…
今回参加していない方にも必ず勉強になるお話だと思いましたので、ざっくりと内容を共有します!
・大学入試超難関時代
~高校3年生4月の時点の第一志望を実際に受験する学生はたったの4%~
これには塾生・保護者様も含めみなさんびっくり。
合格した学生ではなく、受験した学生が4%です。
そのうち合格できるのは30%くらいですから、高3の4月時点での第一志望に合格できた学生は、全体のたったの1.2%ということになります(驚
とはいっても、日本全国の学生の総データですから、偏差値40の高校も70の高校も含まれているわけです。
一般的には第一志望合格率は約10%くらいであると言われていますね。それでも現実はなかなか厳しいです。
・大学入試の変遷
~知識重視型から、思考力型の問題へ~
時代の進化と共に社会から必要とされる能力も移り変わっていきます。
それに伴い試験問題の内容も変わってきています。
多くのことを知っていれば点が取れる時代から、文章を読み解き自分で考え、答えを探さなければいけない思考力型の問題に変化してきています。
顕著なのが、大学入学共通テストですね。
共通テストの数学の問題の文字数はセンター試験と比べて1.5倍に増えたそうです。
多くの情報を多面的・多角的に分析し、正確に処理する能力が必要とされているということです。
・思考力を育むには
~読解力が全教科の根本~
大学入試の参考書は、解説が非常に丁寧です。
当たり前ですが、分かりやすい程売れやすいのでしょう。
(大学の教科書の解説を始めてみたときはその差に驚いた記憶があります。そもそも答えすら載っていない事も多々)
この上なく分かりやすく丁寧に書かれた大学入試の参考書の解説を、自力で読んで理解することができず先生に教えてもらおうとする学生は、読解力も鍛えられなければ思考力も育ちません。
仮に大学入試を突破できたとしても大学のそっけない解説についていけないかもしれません。
(優しく丁寧に教えてくれる教授もほぼいません)
読解力をつけるには、たくさん読むことです。
世の中には分かりやすく解説された本が溢れかえっていますから、自分で調べて自分で読んで自分で考える。
時間がかかって遠回りのように思えるかもしれませんが、読解力が身に付けば自学自習の効率が上がるので結果的に近道になります。
とにかく、自分で調べて自分で考える。
当日はまだまだ紹介したいお話がたくさんありましたが、ここでは紹介しきれませんので今回はこの辺で。