ゆっくり読むことのススメ
こんにちは!教務副主任の三浦です!
いきなりですが皆さんは教科書や参考書をゆっくり読んでいますか?
生徒をここ1年ほど観察していて気づいたことなんですが、みんな教科書や解説を読むスピードが早い(笑)
読むスピードが早いことは一見とても良いように思えます。
しかし、生徒に教科書や問題集の解説に書かれていることについて質問したとき、多くの生徒から
「えーと。何となくは分かるんですけど、よく分からないんです」
と返されたことがあります。
生徒の多くはそこに書かれていることを理解できないままに読み流してしまうことが多いのではないでしょうか。
これは私が1年ほど生徒を観察していて感じたことです。
内容を理解するよりも、取り敢えず目標のページ数を読み終えることが目的化している生徒もいるのではないでしょうか。
そういう生徒にかぎって、できるだけ早く読み終わることばかりに意識を走らせます。
いやいやそりゃ違うやろと。
教科書を読むことの目的はそこに書かれていることを理解することです。
たしかに受験までの時間は限られていますから焦って早く読もうとする気持ちも分かります。
しかし、そのことがかえって非効率的な学習サイクルをもたらします。
そこで今回のタイトルにあるように生徒には取り敢えずゆっくり読むことをすすめます。
一行一行どれだけ時間をかけてもいいのでじっくり読む。
そして、理解できているのか逐一確認する。
根気が必要ですが、とても大切なことです。
私の大学のゼミの教授はある数学書の1ページを理解するのに1日以上かかったことがあると仰られていました。
限られた時間の中で効率よく学習していかなければならない大学受験生にそこまで求めません。
しかし、生徒の皆さんには今一度読むことについて自分の習慣を見直して頂ければと思います。