保護者様との約束を果たして
~思い出話➀~
宝塚北高の1年生(学年30番前後)が誠心館にやってきた。
彼女は誠心館のやり方にすぐに慣れて、楽しく通いながら成績も常に上位を維持できていた。
その後、高2生の3学期にお母さんと彼女の三者で懇談をして、誠心館からシードタイムズへ転籍することになった。
その時のお母さんの話は、
「神戸大学が第一志望です。地方に行くつもりはないので、神戸大学が☓な場合は同志社大学に行かせたいと思います。それ以外は考えておりません」と穏やかにおっしゃった。
宝塚北高で30番前後なら神戸大学を狙うのは妥当だし、彼女のポテンシャルなら充分に突破できるはず。そのためにはやや気まぐれ、勉強がそれほど好きじゃない(汗)、苦手教科は割とスル―しがちというところを、うまくおだてながら、リズムに乗せる必要がある。
いろいろなことが頭を過る・・・・
ちなみに、お母さんは頭がいい人で、私にゴチャゴチャと意味のないプレッシャーを与えようとしたり、細かい要望をネチネチと突きつけたり、トンチンカンな約束を求めたりは一切せずに、ただ単に「よろしくお願いいたしますm(__)m」と言い頭を下げる。
「すべてお任せします」と、全面的に信頼しますという姿勢・・・・
塾長としては、宝塚北高の学年上位の子たちは一部の子を除き、研伸館はじめ有名な予備校タイプの塾に行くのに、そちらには一切なびかず、誠心館から出来立てホヤホヤのシードタイムズに転籍してくれて、さらに細かいことを言わずに「すべてお任せしますm(__)m」ときた❢
お母さんにはもう感謝しかない。絶対に期待に応えたいぞ。
そして、もうこれは命がけでやるしかない⚡
すぐに担当の谷垣さんを呼んで、彼女が絶対に神戸大学に合格できるように、あらゆる手段を講じて、とことんサポートするように指示。
渡部ができることなら、なんでもやることも伝える。
渡部としては、どの生徒も大事だし志望校に行かせたいのはやまやまだが、あの生徒だけは、あのお母さんとの約束だけは守りたいと1年間思い続けた。
で、1年後。
共通テストは予定よりやや点数を落としたものの、2次は万全に対策済みで完璧に仕上がっており、余裕で神戸大学に合格させることができた。
さらに滑り止めの同志社大も過去問対策でキッチリ仕上げてあるので、こちらも余裕ですべて合格。彼女曰く、問題をみた瞬間に合格できると思ったそうだ。
さて、昨年度は4人のうち3人まで第一志望校に合格させることができた❢
奇跡みたいだけど、本当の話。すごいドラマが山ほどあった。。。。
さて、今年の高3生には、どんなラストが待っているのか?
喜びと感動のシーンを脳裏に浮かべながら、講師たちと一緒に頑張りたい。
講師は勉強を教えるだけの人だけでなく、生徒たちの夢を叶えるコーチであることを忘れずに^^
夢で逢いましょう。