経営学部では何を学ぶのか?
こんにちは!
講師の三浦です。
もう4月も終わりに近づいてきました。
受験生の皆さんは基礎固めの時期ですね。
今のうちにしっかりと基礎を固めることができれば、夏の演習で一気に成績を伸ばすことができるので頑張りましょう。
さて、今日のブログは私の専攻である経営学についてお話ししようと思います。
皆さん経営学と聞くと「会社のお勉強をする学問なんだろな~」くらいに考えると思います。
私が高校生のときの認識もそんな感じでした。
そもそも世の大学にはあまり経営学部なるものは少なく、どちらかというと商学部が多いかもしれませんね。
私の大学では経営学部で商学分野を勉強することができます。
あるいは経済学部に経営学が組み込まれているという大学もあるかもしれません。
経営学が何かを説明するうえで付随する疑問ではありますが経営学、商学、経済学の違いって何でしょうか。
私もよく分かっていません。
実際のところこれらの境界は結構曖昧だと思います。
だいぶ前置きが長くなりましたが経営学のお話をしようと思います。
経営学とは何でしょうか。
私の大学のHPには「人を動かして夢をかなえる学問」であると述べられています。
その通りだと思いますが何だか大袈裟に聞こえますね(笑)
ここでは簡単にまとめ「組織を効率的に運営する方法を学ぶ学問」であるとしておきます。
もっともここで「組織」と書いたことには注意が必要です。
一般に経営学というとビジネスの現場で活躍する人のための学問であると考えられることが多いですが、企業で働く人にとってだけでなく、多くの人が集まって何か目的を達成しようとする状況にいる人であれば誰にでも役立てることができる学問です。
例えばですが、高校生活における部活動やアルバイトの現場で、あるいは文化祭の出し物をクラスで決めるとき、もう少しこうすれば効率よく物事が進むのにと感じたことはありませんか。
経営学はこのような私たちにとって身近な組織の現象を理解し解決する学問でもあります。
さて経営学部に入れば、経営管理、経営戦略、マーケティング、財務会計など様々な専門分野を勉強することになります。
(これらの専門科目について詳細を述べることはしませんが、気になる方は大学のHPで授業紹介されいることがあるので調べてみてください。)
大学によって異なりますが、これらの科目以外にも興味深い科目がたくさんあります。
そしてそれぞれの科目はいずれも世の中にある経営現象について理解し考えるために役立ちますし、どれも一つ一つとしてとても面白いです。
皆さんが経営学部あるいは商学部に入るとこれらの多様な科目分野から一つ専門を選ぶことになるかもしれませんね。
そのときに注意しておかなければならないことは経営学が領域学であるということです。
領域学とは何か特定の理論的枠組みに囚われず、特定した対象世界に多面的に接近する学問分野です。
少し難しいですね。
要するに、経営学は組織あるいは企業という特定の領域を対象とする学問であり、その対象を分析する方法(これをディシプリン)は決まってないよというわけです。
およそ大抵の学問にはその学問固有の方法論というものがあります。
しかし、経営学は固有の方法論をもたないわけです。
それではどのようにして、企業を分析するのか。
経営学がディシプリンとする学問は心理学、社会学、経済学の三つです。
それぞれの方法と経営学との関係は、また後日お話しできればと思います。
経営学部あるいは商学部に興味がある人は、これらの方法論にも注目して、どんな勉強ができるのか調べてみるといいかもですね。